院長ブログ
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循環器内科
心不全
心不全とは心臓の働きが低下し息切れやむくみが発生しだんだん悪化し生命を縮める病態です。心不全の患者さんは急激な悪化を起こすと入院治療が必要となります。この状態は入院治療である程度改善し退院できますが元の心機能には回復せず入院を繰り返すたびに生命を短くすることになります。そのため心不全が悪化しないように内服薬を服用し生活習慣に気を配りながら暮らすことが大切です。以前ブログに書いたように心不全患者さんが増加することが予想されます。そういった事態にむけ新しい心不全治療薬が発売されたいてこれまで用いていた薬に加わり私たち循環器医が心不全と向き合う手段が増えていることは望ましいことです。新しい薬には脈拍をコントロールして心不全を改善させるHCNチャンネル遮断薬や心臓の刺激因子と心保護因子の両方に作用し心不全を改善させるARNIという薬があります。そのほかにももともと糖尿病の新しい治療薬であったSGLT2という薬が心臓疾患合併の糖尿病患者さんの死亡率を30%下げるという報告から心不全の治療に用いられようとしています。
心不全にしっかり向くあって生活していくことが大切と考えます。ご相談だけでも構いませんので気になることがあったら受診してください。